私が出会った[音の達人]たち
出水電器 島元澄夫
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bO22
09月20日 オーディオ歴35年、やっと思うような音が出せそうな気がします。 都内 T様
随分長い期間更新もせず恐縮しております。
書きたい”音の達人”は多くても、あまり親しくなるとかえって書きにくいもので、例えばセッティングの名人
通称『カースケ』氏。
彼の手に掛かると僅か8pのSP、タンデムすらこれ以上何を望むのか?と言うような鳴らし方でみんなを
驚かせたりする。
あるいは、僅か1年程のオーディオ歴でB&Wエンファシスや、ティアックP0、シャープSX200を見事に使
いこなす北◯氏などなど間違いなく”音の達人たち”だと思う。
今回紹介するTさんはタイトルに有るとおりオーディオ歴35年の筋金入りのオーディオマニアである。
Tさんとの出会いは今年の5月、オーディオ用の電源工事依頼のメールだった。
もともとアンプ自作派でホーンと38pウーハーの4ウエイシステムで、アナログレコードを中心に音楽を楽し
んでおられた。
自作派でることから電源の重要性は十分承知されていて、マンションでは電源改善など出来ないと今まで諦
めていたところ、某誌で紹介された出水電器のオーディオとシアターの為の電源改善方法で、マンションでも
可能と知り【これだ!】と思われたそうである。
見積不要の工事依頼とは言っても、都内でもあり下見と仮配線での試聴をかねてお伺いした。
部屋に入って驚いた。ホーン&38pウーハーで構成された何とも凄い4ウェイシステムやアナログプレーヤ
ーを始め名機が整然と鎮座していたのである。
早速いつもの如く仮配線で、ソニーロリンズの超有名盤「サキソフォンコロッサス」の一曲目「セントトーマス」
マックス・ローチのドラムをはじめ50年代60年代のジャズ名盤での試聴となったが、あまりの素晴らしさに
2人して時間がたつのも忘れて聴き入っていた。
ホーンシステムは難しいと言われ、上手く鳴らすのは大変と聞いていたがTさんの音は素晴らしかった。
また、TさんはTさんで今まで不満だった所が仮配線による電源強化でそれが解消しその効果に驚かれた。
一時も早くと言うことでその週末に専用分電盤と専用回路工事となった。
工事内容と様子は当HP、【電源物語】の【マンションでの隠蔽配線】をご覧下さい。
工事後のご本人の感想を要約したのが下記文章。
やはりマンションですから、構造的なことは覗いてみないとわからないわけで、ほぼ
予定どおりの時間で仕上がったことは、皆さんの頑張りのおかげです。
さて、土曜日にレコードラックを動かして、掃除をして電源をつなぎました。夕方5
時ごろ、ちょうどCDをかけはじめたとき、妻が帰ってきました。普段だとかならず
「ちょっと音を小さくしてください。」ときっぱりと言われる音量でしたが、その言
葉は出てきません。
いろいろ取っ換え引っ換え、いろんなCDを聴きました。妻の顔色を伺いつつ、調子
に乗って「ローリング・ストーンズ」まで再生してみましたが、セーフでした。
傍で遊んでいる息子も、なにも言わずに淡々としています。あきらかに出てくる音の
純度が違うのですね。ためしにキッチンの妻のそばに立つと、今までは音の塊が聞こ
えていたのが、リスニングポジションと変わらない「音楽」が聞こえています。
再生中のスピーカーに耳を近づけても、今までのようにざらついた音でなく、とても
クリアな音が聞こえます。音量を上げてもうるさい音は少しも出てきません。また深
夜小音量でも、密度の高い再生をします。
オーディオの趣味をはじめて35年にもなりますが、今初めて、出したかった音をきっ
と出すことができるという、確信を持つことができました。何の妥協もなく、頭でイ
コライズすることもなく、音楽にひたすら感動できる環境。
工事したときには、武骨にも見えた極太のうねる黒いケーブルの束が、今は頬擦りし
たいくらい素敵に見えます。
所持している膨大なレコードが、みな新品のようになって嬉しい悲鳴です。
後日TさんからFASTのM300IIの試聴依頼が有ったのですが、従来使用されていた某社のアンプと比べ
てその音の違いにすぐさま購入を予約された。
納品に伺いM300IIを繋いだ音に、またまた聞き惚れてしまったTさんと私でした。
近頃は毎日音楽を聴くのが楽しみで仕方がないとか。
bO21
01月03日 B&W802が目を覚ました。 浜松市 I様
01年4月末の事だったと記憶している。
B&W802のユーザーから丁寧なメールを頂いた。
B&W802を使用していて、思うように鳴らなくて悩んでいるのだが、FASTだったら上手く鳴らせるだろうか
という問い合わせだった。
B&W802は801程では無いにしてもハイパワーで駆動力の有るアンプでないと思うような音は望めないと
言う事と、FASTのアンプは生の音で調整しているので楽器のエネルギー感に至るまで表現する事を伝え、
自宅試聴を薦めた。早速C10II、M300IIを自宅試聴されたIさんは繋いだ瞬間の音を聴いて一発で気に入ら
れすぐに注文をされたのだった。
5月中頃、納品に伺い早速音出しをしたが、B&W802は想像通りの音で鳴ってくれた。
私はFASTのユーザーには専用電源を薦めるようにしているのだが、Iさんは電源の重要性を理解され工事
をして早速音出しをした。その音は工事前とは歴然と違いIさんもその差に驚かれた様子だった。
専用電源工事後にいつも感じるのは、今まで何とも感じなかった機器やケーブルに至るまでその素性や能
力、癖に至るまでハッキリと出てしまう事である。
この時もSPケーブル(かなりの有名メーカー製)の癖なのだろうか、やけに音が固く感じられたのでIさんに
「少し音が固くないでしょうか?」と言ったら、「私はこの方が好みです」との返事だった。
音は趣味である以上、十人十色、百人いれば百の好みがあるのでこれが絶対と言う物はないと思っている。
が、しかし昨年後半に頂いたメールでは件のケーブルはやはり音が固く取り替えたとのこと。
「あの時『音が少し固いですね』と言われた事が思い出されます」との便りだった。
IさんのB&W802も目を覚ましたかのように、最近は非常にいい音で鳴っているとか。
そうと聞けば私の音〇〇の血が騒ぐ。
何とか近い内に伺って素晴らしい音(音楽)を聴かせて頂きたいと思っている。
幸い地方出張の機会が増えているので多分そんなに遠くない日に望みは叶うだろう。
IさんがFASTの音をどう感じておられるのか、またどんな音を目指しておられるのか、以前掲示板に投稿
された感想を転記したい。
Iさんの掲示板投稿記事(01年08月15日)
PA製品をオーダーで20数年製作している菅原さんと言う方と販売元の出水電器さんがタイアップして2年ほど
前から発売されたということ、そして、設計、製作、パーツ選択に至るまで全て菅原さんが行っている、つま
り、手作りということをはじめて知りました。
また,個々の完成品のデータを全てとって完璧にOKとなったものを出荷しているという品質管理は驚きでした。
当日は、発売元の出水電器の島元社長自らが、自宅を訪問くださり、専用電源の
工事と搬入をしていただきました。有難うございました。
で、音ですが、
すごく自然です。ピアノやベースの響き、シンバルの音色などパワーが感じられ、CDにこんなに情報が入って
いたのかと驚きました。また、ボリュウムをあげていってもうるさく感じられません。
音の立ち上がりはすごく早く、パーカションの様は、本物のようです。
システムが3ランクアップくらいの感じです。
以前、〇ー〇レ〇〇〇ンと〇ェ〇〇ーラ〇ドのプリメインを自宅試聴したことがありましたが、雲泥の差です。
合計金額は、FASTの方が安いのですが、音の良さは比べものになりません。
極めて、FASTのアンプはCPが高いと思います。
購入した日に友人と試聴会をしました。
最新のCDは勿論、古い50年代のJAZZの音もいいし、何よりも良かったのがレコードのモダンJAZZの音。
その友人曰く、
「まったく持って、楽器の音色が自然。」
「これ、いいなあ、いいなあ。まるで目の前で演奏しているみたい。」
「どんなアンプを購入したかと思ったけど、これは大正解。」ということで、ございました。
1週間ほどたって、音がさらに瑞々しくなっています。
今後の変化が楽しみです。
※昨年の7月以来、Iさんの事を書こう書こうと思いながら年を越してしまいました。
ほかにも紹介したい人がいっぱいいます。今年もご期待下さい。
bO20
7月21日 Yさんの Dali DACAPO プレーナー1 からは信じられない音が・・・
かつてDaliから輸入されていたリボン型SP,DACAPO プレーナー1から凄い音が出ていた。
今までの経験で言うと、このてのSPの音は極めて繊細で、SPの後ろにミニチュア見たいな音像が浮かび上
がると言うのが常だった。
しかしYさんの音は違っていた。
リボン型SPのわりには意外と音が太いのである。低域に10センチ(?)のコーン・ウーハーを使用している
せいだけとは思えない。
Yさんはなかなかの【使い手】らしい。
SPの台といい、インシュレーターや各機器の配置も実に良く考えられている。
〇学〇士と言う職業柄なのだろうか、全く無駄という物がないのだ。
そのYさん、最近ご近所に越してこられ、ある日愛読の某誌を見ていたら「西蒲田のスーパーマニア」と「出水
電器」の文字が目に留まった。
かねてよりオーディオ仲間が欲しいと思って居られたとかで、渡りに船とばかりに当店を訊ねられたのだった。
生憎その日は私は出かけていて満足な説明も出来なかったので、名刺を置いて帰られた。
次の日曜日、今度は奥様も一緒に試聴に来られた。
お二人ともFASTの音を大いに気にいられ、自宅で試聴出来ないだろかと言われた。
私に異論が有ろうはずがない。何と言ってもYさん宅は歩いても10分とかからない距離なのだ。
そして自宅試聴で聴かせて頂いたのがDali DACAOP プレーナー1だった。
現在のシステムで聴かせて頂いた後、M300Uに繋ぎ換えるとさらに音が生き生きとSPの前に出てくる。
サブウーファーとツイーターも外してみたら、その方が自然でいい音だった。
そして出水電器特製の電源タップを使用すると音が艶ややかになり余裕の有る鳴り方になった。
音では長いこと苦労されたYさん、直ぐにM300Uの実力を認められ購入を申し込まれた。
Yさんと「女性は隣の部屋にいても音の変化に気付くんですよね」と話していたところに、隣のリビングから奥様
が来られ「いい音になったんじゃない」と言われたものだから思わず顔を見合わせ苦笑してしまった。
数日後M300Uの納品と共に、出水電器お薦めの専用電源回路の工事をした。
この時は仕事から帰って来られたお嬢様が「お父さん、音が良くなったみたい」といってリスニングルームに
入って来られた。
これにはYさんもご満悦の様子であった。
「これから毎日いい音で音楽が楽しめます。帰宅するのが楽しみです。」と喜ばれていた。
アンプを納品してお客さまに喜んでいた時ほど嬉しい事はない。
最近アンプの購入と共に専用回路工事を依頼されることが多くなった。
機会あるごとに訴えて来たことが皆さんに知られてきたのだろうか。
この専用電源回路は驚くほどの効果があり、その割には費用も安い。
SPが思うように鳴らない、低音が全然出ないと悩んでいる方、一度電源を見直されたら如何でしょうか。
近い内に、前から書きたかった浜松のIさんの事を紹介したいと思っている。
IさんはB&W802をC10II&M300IIで鳴らして居られるのだが、最近かなり良い音になったらしい。
今までもかなりの音だったのだから、どんな素晴らしい音で鳴っているのか興味を掻き立てられる。
bO19
5月05日 レコーディング・エンジニア 赤川新一さん
レコーディング・エンジニアの赤川さんの事を書こうと思ってから随分日にちが過ぎてしまった。
今回は、気軽に登って見たらそれが険難の山、まるでそんな感じだった。
なぜなら、赤川さんの活躍分野は私が思っていた以上にとても広かったのである。
レコーディング・エンジニアとして超有名であり、いろんな雑誌への記事掲載あり、機器の開発あり、HPでの
様々な技術のアドバイス等々・・・・・いやはや八面六臂で大活躍の人だった。
専門分野での活躍は今回割愛させて頂き、何回かお会いして感じた事を書きたいと思う。
昨年11月23日、当店にサウンド・デンの社長始め神戸さん(音の達人 011参照)、Oさん、カースケさん、
Kさん、岩田さん(A&V village 53号、四畳半でアルテック604を聴く人、音の達人002参照)他数名来られ
試聴会をしたとき、カースケさんの紹介で来られ、初めてお会いした。
この日は出水電器始まって以来の大盛況の試聴会として記憶に新しい。
赤川さんのお名前はオーディオ評論家、村井裕弥氏のHPやRCCのHP等でよく目にしていた。
そして村井氏のテストCDとして何度と無く聴かされたのが赤川さん録音の遠藤響子【ホッチキス】だった。
赤川さんが、レコーディング1発OKで自信作の一つとして紹介されている内田有紀【愛のバカ】を常連のKさん
が探してきてくれたのだが、このCD、音がでた瞬間「エッ、これがアイドル歌手の録音?」と驚くほど見事な【音】
なのだ。残念なことに両方とも今は発売していない。もし中古で探せたらお宝である。
次にお会いしたのは昨年暮れ、スタジオ(Storip)でのFAST試聴の時だった。
スタジオと言うと大きなミキサーの卓を想像するが、赤川さんのスタジオには無かった。
代わりにパソコンが中央にあり、モニターを見ながら調整をするを初めて見た。
アンプ3台のマルチ再生となったのだが、我々なら数時間はかかりそうな調整を十数分で終え、某メーカーの
SPからでてきたその音の凄い事と言ったら、もうビックリしてしまった。
いかにもプロのモニターSPらしく、どんな音も見逃しはしない、そんな感じの隙のない音で、上下がスッと伸び、
全体にエネルギー感が漲っていた。
嬉しいことに、これには赤川さんもご満悦の様子で、FASTの音をかなり気に入って頂いたようだった。
その後も何回かお会いしているのだが、何時お会いしても実に爽やかな人である。
赤川さんの事を一言で言い表すとすれば、SPがほんの数ミリ動いても解るほどの凄腕の有名なレコーディング
エンジニアでありながら、少しもそんな素振りなど見せない。
とても気さくだし面倒見のいい人と言う感じで、あのナベ貞みたいな素敵な笑顔の持ち主なのである。
赤川さんと一度でも会えば解ると思うのだが、赤川さんは一度会ったらみんなファンにしてしまうような
不思議な魅力の持ち主だと思う。
最近、いろんな人と会い、その音を聴かせて貰って、音(音楽)はその人の生き方、考え方をも表すのでは
ないだろうかと感じている。そして、ますますその感を強くしているこのごろである。
ともあれ、オーディオを通じていろんな人との出会いがあり、こんなに楽しい事はない。
これこそオーディオ冥利に尽きると思うとともに、出会った皆さんに心から感謝したい。
bO18
1月05日 ナスペックの Mさん
2002年最初の音の達人登場は、ナスペックのMさんである。
と言うより、元ヘビームーンのMさんと言った方が大方の人にはわかりやすいだろう。
Mさんとは一昨年夏過ぎにPMCの試聴室でお会いして以来時々会う機会があり、プロフェッショナルと呼ぶに
ふさわしい知識と経験、それに何とも言えない暖かいお人柄に、いつお会いしてもこちらが楽しくなってしまう。
だから全国にMさんのファン(支持者)が大勢いて、 いまだに色んな相談が寄せられるのも頷ける。
現にあちこちの掲示板でMさんの名前に出会った人は多いのではないだろうか。
また、BB5の試聴の時C10II とM300II を凄く誉めて頂き「このアンプはむしろ倍くらいの価格で売った方が
売りやすいと思いますよ」と言われたのがついこの間の事のように思い出される。
ご存じの方も多いと思うが、Mさんは全国で10カ所の地域コミュニティFM放送局の設計施工もされ、また
数多くのスタジオ等の設計施工もされているのである。
これだけの実績を持っているMさんの技術というか、永年の経験に基づく勘ときたら本当にビックリしてしまう。
例えばインシュレーター。
Mさんの手に掛かればアッという間に狙った音を出してくれる。傍目にはまるで神業みたいに思えるくらいだ。
私も何度かそんな現場に立ち会った事がある。そんなMさんをあるHPでは「必殺助け人」と呼んでいる。
昨年の暮れ、そのMさん宅へ伺いオーディオシステムの音を聴かせて頂いた。
Mさん曰く「いつも仕事でカチッとした音ばかり聴いているから自分の部屋の音はあくまでも癒し系の音なんで
す」と言われるとおり、またそのお人柄の通りの本当に優しい、そして静かで品のある音だった。
プリはウエスタン300Bを使用した珍しい逸品、パワーはA級30WのトランジスターでどちらもMさんの自作。
その後、遠くから来られた2人と計4人でささやかな忘年会となり色々お話を伺うことが出来た。
今一番感じることは、お客様が現在のシステムに満足できない時、次から次へ新しい製品を売りつけるやり方
はオーディオ業界にとっては、むしろマイナスである。
そうでなく今あるシステムをいかに生かし満足できる音を出すかと言う提案、或いはサービスが求められている
のではないだろうか、またそうしていかないとピュアオーディオは益々衰退して行かざるを得ないのではないか。
と言うことでみんなの意見が一致したのだった。
ともかく、オーディオと音楽に素晴らしい見識と思い入れを持っておられるし、またその裏付けとなる経験と実績
も類い希なほど持っている方だと思う。
今のオーディオ業界で一番求められているのがMさんみたいな人ではないだろうか?
Mさんみたいな人に何としてもも頑張って欲しいと痛切に願うのは私一人ではないだろう。
次回は今をときめくレコーディング・エンジニアの赤川新一さんのことを書きたい。
(ご本人からは了解を頂いています)
bO17
11月27日 サウンド・デンの藤本社長も驚いた KEF104の音 Kさん
大田区内、それもご近所に何名かのFASTユーザーがいらっしゃる。
一番近いのが直線距離8M、道路を挟んだお向かいのKさんだ。
FASTが製品発表した月にC10を買ってい頂いた。
まだ第一回のクラフト・オーディオ賞の金賞受賞(於 第3回真空管オーディオ・フェアー)が発表さる前のことで
ある。
そのKさん、なかなかの辛口評論家である。
出水電器がFASTの発売元になり、製品を練り上げている頃は一向にいい音だとは言わなかった。
曰く「うん〜、帯に短したすきに長しだな」、最初の頃、私はこの人は本当に解っているんだろうかと疑っていた。
色々話すとまんざら解らない様子でもない。ともかく不思議というか変というかなかなか理解できない人だった。
Kさんが当店に良く出入りするようになったのは、私がアルテックA5を手に入れた10数年前からだったと思う。
ご自分もオーディオは嫌いじゃないと言い、KEF104を買った時の話などされるようになった。
そしてなかなか思うような音が出せず悩んでいるとも話された。
そうこうする内にクオードのセパレートを購入されたがそれでもまだ不満だという。
ともかく低音が思うようにでないし、もっといい音で鳴るはずなんだと悔しそうに話されていた。
その後出水電器がFASTの発売元となり、第3回真空管オーディオ・フェアに出品したときはボランティア(?)
で手伝って貰うまで仲良くなっていたのである。 (その後イベントでは必ず手伝っていただいている)
そして、フェアーが終わったらC10を買うと言いだし、私を驚かせた。
C10とクオードで鳴らすKEF104は今までとは違って俄然思いっきり鳴るようになった。
特にその低域たるやこれが本当にあのKEFか?と言うくらい鳴りきった音なのだ。
それからもKさんの悪戦苦闘と努力は続いた。
つい先日の11月23日、あのサウンド・デンの社長ほか数名が広島から関東へ仕事に来られ、出水電器にも
寄って頂き、当店CDのクロック交換もしていただいた。(その後、日に日に音が良くなっている)
次の日、一緒に来られた方にKさんの音を聴いてみますか?と言ったら是非と言うことになりみんなでK宅へ。
しかしデンの社長は「KEF104?いい音で鳴っているのを聴いたことがない」と言い全く興味さえ示されない。
みんなで食事をしているときKEFが思いの外見事に鳴っていたと言っても、社長は「まさか」と言ったまま。
食事から帰る途中、四畳半でアルテック604を聴いている、I さんの所へ寄ってその音に驚かれ、それなら
Kさんの所もと言われ、Kさんの部屋へ。
その音を聴くやいなや「これはKEFの音じゃない」と言い「こんなの初めて聴いた」と驚かれた社長だった。
[日本中を駆け回り、少々の事では驚かないデンの藤本社長がビックリした]
この事は、今やKさんの誇りとなった。
016
9月26日 けた外れの音キチ 寺島さん
埼玉県日高市に寺島農園と言う日本一のカブ農園がある。
社長の寺島さんは大のオーディオファンとしてかなり知られている。
世に音キチと言われる人は数有ると思うが、この方の音キチも並大抵ではない。
1957年製アルテック・シャープ820とプロ用アナログプレーヤー2台、同じくプロ機のマッキンパワー(管球式)
デンオンのCDプレーヤー(プリとパワーはFASTに変更)等々。
もう一つの部屋には、JBL・ハープネス、マッキンC20&240、これだけでも大変なのだがさらにアルテック・
ラグーナ830が追加されプリもC10Uに変更。(各部屋にはタムラS・Sのパワーアンプも1セット有る。)
そして昨年11月から、3番目のオーディオルームとなる75畳のスタジオを作り始め、9割方出来上がっている。
今年の3月末にスタジオの音だしにお誘いを受けたがあいにく約束が有って参加できず、スタジオとその音が
気になって気になってしょうがなかった。
そして、一昨日やっとおじゃまする事が出来たのである。
メインのオーディオルームに通され色んなレコードを聴かせていただいたのだが私の気持ちは完全にスタジオ
の方に向いてしまっていた。
第2オーディオルームの新しく追加されたアルテック・ラグーナ830を聴きいよいよスタジオへ!!!。
(本当はこのラグーナ830をゆっくり聴きたかった。ビンテージSPとは思えないほど繊細かつ力強く、そのうえ
何とも艶があり雰囲気満点の鳴りをしていた。それに形が良い。今度はラグーナ830を聴きに来たい)
スタジオの手前は50畳は有ろうという多目的の部屋になっている。
そして約75畳のスタジオ。広い、ともかく広い。
日本広しといえども個人でこんなスタジオ(オーディオルーム)を持っている人が何人いるのだろう。
そして、その防音がまた本格的なのだ。
外壁と内壁の距離が約0.7M。壁の間を人が通れるのではと思うほどの間隔が有る。
それも鉛、吸音材、吸音ゴムシート断熱材、コンパネ等厚さ100ミリは悠に越える床、壁、天井で出来ている。
さて、肝心な音である。
部屋で音が決まると言っても過言でないのはオーディオファンなら誰でも知っている。
しかも本格的な75畳のオーディオルームだ。
その音は通常のオーディオルームとは全然違っていた。
アルテック・シャープ820の間に音像が浮かび、そこで生演奏をしているみたいな感じで、まるでライブ会場に
いるような錯覚に陥ってしまう。
そして、「色んなアンプで鳴らしたがFASTが一番良い音だ。オーディオをヘッドホンやCDラジカセと同じ
に考える人が多すぎる。オーディオはもっと楽しく、感動と心の癒しがなくちゃいけない。そんな意味でも
FASTは自然でホッとする音だと思う。」と誉めて頂いた。
また「FASTに巡り会わなければここまでやったかな〜。FASTがきっかけになったのは間違いない」
とも言われた。
前にも書いたが、FASTを手に入れると音キチの血が騒ぐ人が多いみたいである。
ともかく異次元のオーディオの世界をかいま見た思いであった。
尚、寺島さんからは実名で書いても良いと承諾を得ました。
寺島さん有り難うございました。FAST共々今後とも宜しくお願い致します。
bO15
8月14日 恐るべし レゾナンス・チップ RCC 西野様
世の中には自分で体験しないとなかなか信じられない事(物)がいっぱいあります。
ごく最近そんなことに巡り会いました。
それが噂のレゾナンスチップだったのです。
オーディオのアクセサリーに詳しい方はよくご存じだと思いますが、レゾナンス・チップと言う制震グッズの社長
が今回掲載の西野さんです。
レゾナンス・チップを最初に見たのは昨年10月26日でした。
FAST及び出水電器が足を向けて寝られない程、FASTのアンプを評価していただいているオーディオ評論家
(ご本人は謙遜して、オーディオ・ライターと自称されている)のスピーカー、アマティにいっぱい貼ってあり、他
にもこれでもかこれでもかと貼ってあった。
しかし、その時はなんか変なおまじないだなぁ−、くらいにしか思っていなかったのです。
今年の6月、RCCのHP、掲示板に「FASTのT1−Xを聴いてみたい。」と言う西野さんの書き込みが有った
ので早速貸出機を送って(西野さんの都合も聞かず)、試聴して頂きました。
結果はレゾナンス・チップHP《コラム》6月19日から27日にわたり試聴記が書かれています。
(RCC掲示板もとても参考になるし、何より面白い書き込みがいっぱいです。一度アクセスしてみて下さい。)
まだレゾナンス・チップに半信半疑だった私は、「T1−Xの音が良くなるならレゾナンス・チップを貼って、そのま
まの状態で送り返して下さい。」とお願いしました。
レゾナンス・チップを貼ったT1−Xはフォーカスがキリッとし、静かな鳴りで奥行きも少しプラスされた感じでした。
そのぶん、FASTの熱気を感じる音、抜けの良さが少し薄れた感じで、どちらが良いか好みによるところでしょう。
圧巻は【オーディオ・ワールド 2001】、FASTの試聴で、30畳ほどの試聴室の壁にレゾナンス・チップを1ヶ
貼っただけで、それまでの低域のビビリがピタッと消えたのにはみんな驚いた。
パッと見て、どこレゾナンス・チップを貼ればいいか、経験に裏付けられての事とはいえ、瞬時に判断され
た西野さんの勘の良さには驚きました。またそれがキチッと決まるんだから本当に凄い。
一緒にいたIさんも(音の達人bO02参照)早速購入。 よほどショックだったのでしょう。
私も近々、レゾナンス・チップによる試聴室(そんな大げさな物ではないけど・・・)の調整にチャレンジしてみます。
今回は、西野さんと言うよりレゾナンス・チップの話になってしまいましたが、私より読者の皆さんの方が詳しい
(?)と思いますのでこのへんで。詳しくはRCCのHPを見て下さい。
【RCC西野さんのHP:RCCレゾナンス・チップHP】
参考までに西野さんは【オーディオ・2001】のP184−185にも紹介されています。
8月20日追加
当店の試聴室は2.5間1面がガラスになっている為かなりライブなのが気になっていた。
オーディオ2001や西野さんによるT1−Xの調整効果を目の当たりにして、私もレゾナンス・チップに初挑戦!
今となっては当然のことなのだが、やはり効果覿面!!!!
あれほどライブだった部屋が丁度良いくらいの響きになった。これには当店での辛口評論家(常連のKさん)
もビックリ。早速自分も買ってこようと言っていました。
西野さんに感謝!!!
bO14
7月7日 若き女性オーディオファン Uさん
昨年12月中頃、前に何回か試聴に来られた方が「友人を連れていきます」と言って一緒に来店されたのが、
意外な事に20才くらいのうら若き女性であった。
なんでも、オーディオに興味を持ったけど、何を買ったらいいか解らず、相談をした友人に薦められたのが、
FAST T1−X で、ともかく一度試聴をと言う事になり、ご一緒に来られたのである。
そんなわけで、今回は音の達人と言うより、是非達人になって、女性オーディオファン作りの大きな力となり、
素晴らしい音楽とオーディオを生涯の友にして欲しいと言う、私の勝手な願望を込めての掲載です。
[音の達人]としては、初めての女性オーディオファンの登場となりました。
(ご夫妻のオーディオファンはbO01のF様ご夫妻、bO09のロッジ満天星、小林様ご夫妻、bO10のN様
ご夫妻が登場されています。)
本格的なオーディオは全く初めてのUさんなのだが、いきなりT1−X、B&W804そしてマランツCD7と
言うシステムでのスタートはちょっと珍しいと思う。。
友人のアドバイスも凄いけど、アドバイスのままスタートされたUさんの意気込みに敬意を払いたい。
Uさんはすでに、コーリアンボードや御影石など、挑戦を始めている。
この分で行くと、間違いなくオーディオの楽しさ、深さの虜になってしまうのだろう。
Uさんの為に喜ぶべきか、はたまた同情すべきか・・・・・・・。
1年後、そして数年後、一体どんな《Uサウンド》が展開されていくのか大いに楽しみである。
Uさんの友人もまた凄い。薦めるからにはと、自らあちこち試聴を繰り返し自分の耳で確認した上で、
自信を持って薦められたのだった。
そして、数あるアンプの中から、FASTのT1−Xを選んで頂いた事に、心から感謝したい。
一度ご友人のシステムを聴かせていただいたが、やはりというか、さすがにと言うかB&W805から出てくる
音はビックリするほどいい音で、こんなに、スケール感、粒建ち、奥行き、艶、共に揃ったB&W805の音は
初めての経験であった。
しかし、スピーカーに有名なインシュレーターを敷く前は全然聴けなかったそうだ。
ちなみにご友人のアンプはリ◯だったが、このときは FAST T1−X で鳴らした。
Uさんについてもっと書きたいが、近々、もっと違う形で皆さんの目に触れるかもしれないのでこの辺で。
何はともあれ、Uさんのオーディオライフが実り多く、音楽を友として、素晴らしき人生を送られることを切に願う
ものです。
※先日、たまには失敗談(?)も書いたら、とアドバイスを頂きましたので、近々掲載したいと思います。
8月20日追加
今日は待ちに待った A&V village 9月号 の発売日でした。
見られた方はもうお解りでしょうが、表紙とP16−17で紹介されている上田真紀さんがUさんです。
しかしカラー2ページには驚きました。
上田さん、高橋先生、村長こと萩原編集長、有り難うございました。
bO13
6月8日 FAST製作者、菅原氏との出会いを作ったT君
97年1月24日の事だった。
小雨がぱらつく夕方、何となく陰のある男性がフラリと当店に現れ、店頭に置いてあったタンノイの
ウエストミンスター・ロイヤルを見て『これは売り物ですか?』と聞いてきた。
『エージングをかねて店頭に置いてるんです』と言うと、少しがっかりした様子だった。
色々話話してみると、大のオーディオファンで、アンプでも何でも自作する音キチだとの事。
そして、陰がある雰囲気とは裏腹に笑顔がとても人なつっこいのである。これがT君との出会いだった。
元々が音キチ同士である。たちまち意気投合してその日の内に彼の家を訊ね、音も聴かせて貰った。
ところがその音が、想像より遙かに素晴らしく本当にビックリしてしまった。
当時私が使っていた、国産の有名なアンプなど足元にも及ばない。
駆動力と言い、情報量と言い、粒だちと言い、その艶やかさや雰囲気は初めて経験する音だった。
すっかりその音にはまってしまった私に、『作ったのは私ですが、回路を設計した人は、日本で初めての、
PA用ミキサーとアンプを作った人で、メーカーや放送局、スタジオ等から色んな機器製作や開発を依頼
される凄い技術者です』と教えてくれた。(ミキサー製作については、MJ74年4月号、P143−147に掲載、
アンプはタイプWがMJ87年9月号、P128−132に掲載)
私から見たらT君さえかなりの凄腕なのに、その彼が絶賛しまくる技術者菅原さんは,まるで《神様》みたいな
人に思えた。(その頃、選り優れた名人達人の事を、〇〇の神様と言うのが流行っていた)
そして『そんな凄い人のアンプだったら売り出すと面白いだろうね』と言う何気ない私の一言が菅原さんと
私を巡り逢わせ、あげくに私がFASTの発売元にまでなろうとは、その時知る由もなかった。
T君が私の言葉を菅原さんにどう伝えたのか解らないのだが、菅原さんは『その話乗った』と言ったそうである。
こうしてお互いに顔も見ない内に、しかも当事者の私も知らないところで、製造元 (株)ファスト、
発売元 出水電器 は決まったのである。 T君と知り合って僅か数日後の不思議な出来事であった
いまだに、あの一連の巡り逢いは《神様の戯れ?》だったとしか思えない。
発売元はいいとして、いくら私が無謀でもいきなり発売というわけには行かない。
T君と出会って1週間後の2月1日(何という展開の早さだろう)、プロ機 タイプXを借りるためT君と一緒に
(株)ファストを訪ねた。
菅原さんは貸出用アンプのデータも用意して待っていてくれた。
初めて会った菅原さんは『この人は出来る』と言う強烈な第一印象と、驚くほど謙虚な人だった事を今でも
鮮やかに思い出す。
その日、FASTのアンプ・タイプXを持参し相談に伺ったのが鹿沼市の斎藤さんだった。
斎藤さんは両手をあげて賛成し、特注のアンプまで注文してくれた。(斎藤さんについてはbO05を参照)
こうして、街の小さな電気屋がアンプの発売元になると言う、前代未聞(?)の大冒険が始まった。
第1号の製品もでき、さてどう売り出そうかと思っているところへ、T君が1枚の広告を持って来た。
それが、第3回真空管オーディオ・フェアーの案内で、クラフト・オーディオ賞を新設すると書いてある。
T君は『出してみたらどうですか?、賞は取れますよ!』と言った。
菅原さんにその事を話すと『大丈夫でしょう』との返事だったので『クラフト・オーディオ賞は私たちが取ります』と
宣言して第3回真空管オーディオ・フェアーに参加した。
第3回真空管オーディオ・フェアーではC10がクラフト・オーディオ賞、金賞に輝き、以後4回連続受賞している。
第5回真空管オーディオ・フェアーではM300も特別賞を受賞することが出来た。
話が前後してしまったが、T君は突然私たちの前から姿を隠し、そしてまた不意に現れたりする。
第5回の時はタンンイ・マーキュリー2を見つけて来た。
第6回の時はビクター・SX500ドルチェを持って来た。
(いずれも真空管オーディオ・フェアーのブースで使用し、FASTの実力を遺憾なく発揮してくれたスピーカー)
第7回も近くなったが、T君は今度は何を持って現れるのだろうか?それとも現れないのだろうか?
この頃の事では面白い話がいっぱいあるのだが、またいつの日か機会を見て書きたいと思う。
それにしても、このT君との出会いがなければ、T1−Xも、C10II も、M300II
も、
そしてFAST発売元 出水電器も存在していない。
何とも不思議な男、T君である。
bO12
6月2日 ケーブル製作者 きさ様(HPネーム)ご夫妻 来店。
5月8日午前、足利のHさんという方から、『試聴に行きたい』と電話がきたと、携帯に連絡があった。
そして午後1時頃、『今蒲田ですが、どう行けばいいんですか?』と問い合わせがあったのだが、それが関西弁
なのだ。
しばらくして当店の前に外車が止った。ナンバーは神戸である。
足利、関西弁、神戸ナンバーの外車、ん?なんだ?
車からはご夫婦とおぼしきお二人が降りられた。
前置きが長くなったが、これがケーブル製作者、きささんご夫妻との出会いであった。
お話を伺うまで知らなかったのだが、某HPにも時々載っている方で、近頃噂の人である。
また、きささんはHPでケーブルを発表し販売もされているのだが、数が少なくなかなか手に入らないらしい。
当日は、栃木県足利の個性派ショップ、アレックスで試聴してから当店へ来られたそうだ。
試聴には自作のケーブル 【銅蛇】 暫定価格¥10.000− も持参された。
いろんなCDを聴いてから、【銅蛇】の試聴となった。
本当のことを言うと、そんな大したこと無いだろうと思っていた。
しかし出てきた音は私の予想とはだいぶ違っていて、実に癖のない艶やかないい音である。
もしこれが定価10.000−で出回ったらみんなビックリすると思う。
こういう商品は、有名メーカーで高額商品であればいい音が出ると思っている、ブランド志向の人には
縁のない商品だが、巡り会った人にとっては何物にも代え難い宝物だと思う。
やはり、本当にいい音を手に入れるには、自分の足で探し、自分の耳で確認する以外に方法はない。
それから、当店のアンプFASTとウェストミンスター・ロイヤルの音も、『想像していたより、かなりいい音だ』と
お褒めを頂いた事も書き添えたい。
※ きささんは《波導》とか《気功》とか、いろいろとやられるらしいのだが私はその方面は全く解らない。
しかしケーブルは本当に良かった。
次はFAST製作者、菅原氏と私との運命的な出会いのきっかけとなったT君の話。
bO11
5月27日 広島ASC 神戸(こうど)氏 来店。
A&V village をお読みの方は広島ASC(主催 山本紘市氏)の事はご存じだと思う。
神戸氏はASCのスーパーマニアの一人として有名な人で、A&V village 47号
P136でも紹介されている。
で、その神戸氏が何故出水電器に試聴に来られたのかと言うと、おなじ A&V village 47号 P160で紹介
されたFASTの記事を読んで『いくらFASTのアンプが凄くても、ウエストミンスター・ロイヤルがビシッと
鳴るわけがない』と、信じられなかったそうである。
そして今度、上京するにあたり、試聴訪問候補の1つにあげられたのが当店だった。
5月22日、JR蒲田駅で待ち合わたのだが、神戸氏がとても若かったのは以外だった。(40才前)
駅から当店までの5.6分の間、車の中で色々お伺いしたのだが、ともかく熱心というか真剣というか
オーディオまっしぐらな方である。(久々に熱いオーディオマニアと出会った)
試聴の間も背筋をピシッと伸ばし、目をつむり、まるで若き修行僧と言った感じであった。
持参されたCDや当店推薦CD、LPレコード等、2時間程聴いて頂いた。
『記事は本当だったんですね。いや驚きました』と言われ、そろそろ試聴も終わろうかと言う時、たまたま
仕事の帰りに立ち寄られたIさんのアルッテク604に話が及び、神戸さんも604には思い入れがあるとかで、
どうしても聴きたいと言われ、みんなでI氏宅へ伺った。(I氏については bO02 を参照)
さて、そのI宅での試聴。
604は畳の上に直置き、アンプ類のラックも凝った物でなく、10年ほど前の5万円位いのCDプレーヤーと
C10II、M300II で鳴らすアルッテク604は信じられないほどいい音で鳴っていた。
音がきめ細かく、艶もあり、メリハリもあり、上から下まできれいに伸びた何とも言えないいい音なのである。
神戸氏曰く『これは素晴らしい!、出水電器のウエストミンスター・ロイヤルよりこちらの方がいい』だって。
確かに、確かに604はいい音で鳴っていた。しかし、私の立場は一体どうなるんでしょうか???
(悔しいことに、この604は当店にあった時はこんないい音では鳴らなかった)
その後の話題はもっぱら、Iさんのアルッテク604だったのだ。
書きたいことはいっぱいあるがこの辺で。
神戸氏のHP(参考になる記事、楽しい記事がいっぱい!) 音楽のページ
この次は今話題のケーブル製作者、きさ様(HPネーム)ご夫妻が来店された時のこと書こうと思う。
bO10
5月9日 【床を這って押し寄せる音の波!音を物体として体感】 N様ご夫妻。
オーディオ全盛期を知る年代の私達にとって、長引く不況も重なり冬の時代とも言われる最近の
ピュアオーディオの衰退ぶりは何とも寂しい限りではあるが、それでも全く希望がないわけではない。
私はかねてより、オーディオ業界が女性ファン獲得の努力を怠って来た事も大きな要因であると思っているが、
嬉しいことに最近のオーディオフェアーやオーディオショップではカップルで来られる方が多くなっている。
これらの女性ファンこそオーディオ業界不振の救いの女神ではないだろうか?私にはそう思えてならない。
《全ての芸術は音楽に収れんされる》とはかのニーチェの言葉であるが、もし家族が芸術の中の芸術と言われる
音楽を、趣味として共有出来たらどんなにか素晴らしいだろう。考えるだけでもワクワクする。
キングオブザホビーと言われるオーディオがもっともっと受け入れられる21世紀にしたい。
思い当たりませんか、奥様や家族の無理解でどれほど多くののオーディオファンが涙に暮れているか!!!
オーディオ業界もオーディオファンも、お互いの幸福のためにドンドン女性ファンを増やしましょう。
そんなわけで今回は、熱烈なオーディオファンのN様ご夫妻の話。
自宅試聴を申し込まれたNさん宅へ電話をしたら、あいにくご主人はお出掛けとのことなので、
電話があったことをお伝え下さいと言ったところ、
『私が伺いますが・・・』
『???!≠☆§£◎?∀∂¶ξЙЮё??・・・・・』
『あのー・・・・・、奥様もオーディオファンなのでしょうか?』
『ハイ!』
『そうなんですか!』
『エェ!』
私は一瞬とまどい、驚き、そして、『ああ、こちらはご夫妻ともオーディオファンなのだ』と嬉しくなった。
試聴当日、連絡いただいた住所はコンクリート打ちっ放しで、大きなガラスが壁になったお洒落な家だった。
しかし、通された部屋にはスピーカーも何も見あたらない。
そしておもむろに開けられた壁一面の扉の中からは、カンタベリー15が現れた。もちろんカンタベリー15は
コンクリートの床に置かれていて、アンプ類も頑丈な棚に置かれ、電源も専用回路とかなりのマニアである。
(専用回路に関しては、出水電器特製?回路を追加して更に音質が向上した。)
N様ご夫妻は建築の設計及びデザイナーで、このお洒落なお家もN様ご夫妻のデザイン&設計だそうだ。
3時間以上にわたる試聴はとてもいい雰囲気の内に終わり、アンプも気に入って頂けたようだった。
そして2日後にはC10II とM300II のご注文を頂いた。
納品後しばらくして感想のメールを頂いたのでそれを紹介したい。
尚、ご主人様はとても無口な方なので、奥様のご感想を要約すれば次の取りになる。
その後FASTのおかげで、今まで聞こえなかった音を聴いたり、何と言っても不愉快さや、
物足りなさが無くなり満足しています。
(ご主人もとてもご満足の様子)
以前、何百万円もするアンプとCDの組合わせで聴いた時の鳥肌が立つあの感触が
また味わえることができホントうれしいです。
セット価格を考えると、奇跡に近いですよね。きっと。
それよりも、やっぱり驚いたことは、音量を上げたときの和太鼓の音!
床を這って押し寄せる音の波!
音を物体として体感したのは初めてです。
他のシステムでは考えられないですよね。
それから、デザインや内部もシンプルできれいです。
フロントパネルの色も実に微妙ないい色で気に入ってます。
音は勿論のこと、本職のデザイナーからアンプのデザインを誉められたことはとても嬉しい出来事だった。
FASTを熱烈に支持していただいているファンの皆様の為にも尚一層の努力を決意している昨今である。
bO09
4月7日 ロッジ満天星オーナー 小林様ご夫妻と インフィニティー β
満天星とはどうだんつつじの事だそうだ。
その名前が付けられた[ロッジ満天星]は蓼科中央高原にある。
オーナーの小林様ご夫妻は大のオーディオファンで、インフィニティー愛好家の中ではかなり知られた人らしい。
その小林さんが気になってしょうがなかったのが、MJ誌やAA誌のFAST紹介記事と広告だった。
聞いたこともない名前だし、どう考えても弱小メーカーとしか思えない。
「雑誌社が提灯持ちをするほどの金も力も無さそうだし・・・・・ん〜、こうなったら自分で試聴
するしかない」と、00年4月14日当店に試聴に来られた。
小林さんはタンノイの音は高域に不満があるとかであまり好きではないそうである。
しかし、「アンプの方は実に興味を掻き立てられる」と言われ、自宅試聴を希望された。
数日後、試聴機が届きセッティングが済んで音出しをしたとたん「貴方、支払いはどうしようか?」と、キッチン
でお仕事をされていた奥様が間髪を入れず言われたそうである。
後の話は早かった。
FASTのアンプを購入された人はどうも音キチの血が騒ぐらしい。
PMCのBB5にされたFさん、
ウイルソン、システム5にされたFさん、
安いコンポーネントからアルテック604にされたIさん、
B&W801を買いそうな気配のSさん
KEFの上位機種を検討中のKさん
海外で500万円かけて特注のスピーカーを作られたKさん、
80人が楽に入れ、生演奏が出来るスタジオを自宅に作ってしまったTさん、
などなど、凄い人たちばかりである。
そして又一人、小林さんだが、どうしてもトップモデルのスピーカー(正確にはもう一つ上があるそうだ)が
欲しくなり、とうとうインフィニティーβに変えてしまわれた。
全てこの半年以内の、しかも私が知る範囲の出来事である。
さてその小林さんの音とテクニックだが、最もに目に付くのは分厚いコーリアンボードを使ったラックである。
振動が音の大敵であることは少しオーディオをやった人なら知っているが、このコーリアンボードは制震に
大きな威力を発揮し、音を艶やかにして奥行きを出してくれる。但しそれも使う人の腕次第で変わるのは
言うまでもない。そして信濃CSE電源、ケーブル等かなり気合いが入っている。
FASTのプリC10II と、カウンターポイントNPA&FASTM300II
(低音用)のバイアンプで鳴らす
インフィニティーβがどんな音がするか、実は私もまだ聴いていない。
しかし、前のインフィニティーγの音から察するに、高域はあくまでも繊細に、中域は艶やかに張りのある音で
低域は太く輪郭のはっきりした音だと思われる。
ご本人の言葉を借りれば「素直でワイドレンジ、少しだけ柔らかい音になっているつもり」だそうです。
あと、音の傾向と好みについてはご夫妻の昨年度推薦CDからご想像願いたい。
小林様推薦 サンサーンス動物の謝肉祭 ERATO 0630−18971−2
奥様推薦 マンハイム楽派の黄金時代 WPCS−10549
(準特選) コンチェルトケルン演奏
番外推薦 綾戸智絵 曲集
少しだけロッジ満天星のことを書きたい。
食堂兼談話室に置いてあるオーディオは宿泊客の誰でも聴かせてもらえる。
お気に入りのCD又はレコード持参で行けばなお楽しいだろう。
それに奥様手作りの家庭料理と四季折々の山菜料理やハイキング、スキーなどオーナー手作りのイベントと
ガイドがいっぱいあります。
また、さりげない会話にオーナーご夫妻の人柄やその深さが感じられとても楽しいですよ。
興味がある方はHP ロッジ満天星 をクリックして下さい。
HPにはオーディオのコーナーも新設される予定だそうです。
8月14日追加
先日、ロッジ満天星におじゃましましてきました。
噂に違わずインフィニティβは凄かった。
洗練された高域、分離の良い中域、分割された低域用のスピーカー,全体がとてもきれいにまとまった、
とにかくいい音なのである。
それにウッドの仕上げが実に見事なスピーカーで、見ていて惚れ惚れしてしまう。
オーデイオ・マニアの人なら、1度は聴いて見たいオーディオ・システムである。
bO07
3月24日 その後の 磯島さん と 丹波さん
引き続き八戸の話。
アマデウスとなれば 磯島さんと丹波さんのことを書かないわけに行かない。
磯島さんのオリンパスは益々冴えわたっている
是非一度聴いた方がいいと言われ続けていたので、昨年暮れアマデウスのでの試聴会の折りご自宅にお伺い
して試聴させて頂いた。
その音をどう表現したらいいのだろうか。オリンパスと聴けばどちらかと言うと古めかしい音をイメージするのだが
磯島さんのオリンパスは違った。
流行の現代スピーカーと違い音はあくまでも太く、それはそれはエネルギーに満ちあふれ、しかも艶やか
にしかも立体的に、目前に迫ってくるのだ。
磯島さんのテクニックで目を引いたのは,がっちりとしたラックに更にダイハードを使用し、その下に良くは解らない
がゴムシートみたいなインシュレーター?を敷いてある。スピーカーケーブルは00研究所と見たがどうであろう。
ともかく研究熱心な人で何をしたらどう変わったと全て記録してあるそうだ。だけど見せて貰った人はいないらしい。
磯島さんの所へは色んな人が聴きにくるのだが、その音にはみんなが驚くそうである。
曰く。
「何なんだこれは?何でこんな音が出るの?」
「今まで何十年もオーディオをやってきて、有名ブランドの高級品であれば絶対にいい音が
出ると思っていた。聞いたこともないメーカーで、しかもこんな値段でこんな音が出るなん
て、今まで俺達は何をやってきたのだろう」などなど、ともかくその驚きようは大変らしい。
磯島さん曰く。
「そこそこのアンプ、そこそこのスピーカーなら努力次第、腕次第である程度の音はでるもんだ。
しかしFASTはちょっと違う。まるでレーシングカーをいじっているみたいな感じで何をやっても
音が変わるし、信じられないくらいどんどんいい音になるんだ。」
とにかく並の音キチではないし、並の腕ではない。
音はその人の性格や人生観等、全てを表すと言うことを聞いたことがあるが、磯島さんを見ればなるほどと思う。
(3月27日追加)
今日、久々に磯島さんと電話で話したら 『今までとは比べものにならないほどの音になった。』
そうである。 いったいどんな音になったのだろうか?????
(4月30日追加)
本人と周りの人から聞いたのだが、変化の原因はインフラノイズの《AR−2000》だそうだ。
最初は『何だこれ?。買うんじゃなかった。』と言う感じだったが4.5日するとガラリと音が変わり始め今では
絶対必需品になったそうである。 私もなるべく早く八戸に行く機会を作らなければ!!!
bO08
3月24日 丹波さんの事
さて丹波さんである。
大音量は今も変わらない。
前と違うのはスーパーツイーターを追加されたことくらいなのだが音はずいぶんと変わった。
ワイドレンジの代表みたいな音である。ともかく上も下も良く伸びている。
当人は 『私はいい加減だから皆さんのおっしゃる通りにしているだけです。 ハイ。』とご謙遜だが
なかなかどうして大変な腕前である。
丹波さん宅にはあの[アマデウスの大論争顛末記]の広告以来、様々な人たちが訪れるそうである。
そして色んなアンプやケーブルが持ち込まれ即席の試聴会になるらしい。
下手なライブよりよほどここの音の方がいいともっぱらの評判だとか。
今の丹波さんの課題は、もう少し艶と雰囲気のある音にすることだそうである。
理想の音が出たら又お伺いして、怒濤のように押し寄せる丹波サウンドを聴きたい。
丹波さん早くいい音を見つけて下さい。
bO06
3月21日 アマデウスでの大論争顛末記II 『聞き捨てならぬ。』の巻
アマデウスで行われた、FAST第一回目の試聴会が大成功に終わり、その余韻も醒め切れぬ99年10月27日
一通のFAXが送られてきた。
アマデウスの常連のお一人でSさんという方からであった。
内容はと言うと、[自分は試聴会の日は他の用事で参加できなかったが、後でFASTについて色々雑談の中から
私なりに小耳に挟んで中では、どうやら聞き捨てならぬ内容のように思えました。ついては,月末に上京する
ので試聴がしたい。]との事。
当日、Sさんは奥様と一緒に試聴に来られた。当店の音は決してSさんの好みでは無かったらしいが(当店の
音はやや固め?)、アンプの実力は十分に認めていただいき、C10II とM300II
を注文されて帰られた。
八戸へ帰られたSさんは『FASTのアンプは、みんなが考えるより遙かに凄い。むしろ使い手の力量が
問われるアンプだと思う。』と言われたとか。
何と言っても、オーディオ歴40数年、アンプ、ケーブル、何でも自作もされ、オーディオルームに至っては
完全防音された別棟と言う、筋金入りのマニアがそう言うのだから、アマデウスの中間内でFASTの評価が
更に高まったのは言うまでもない。
SさんのA7が奏でる音楽は、品が良く、柔らかめながらも輪郭のしっかりとした音、そんな感じの音
と言えようか。 ともかく人柄の通りの音に感じられた。
いつの日か、Sさんの事をアマデウスでの大論争顛末記Uとして書きたいと思いつつ、どうしても文章が
まとまらず今日に至っている。
しばらく会っていないけどお元気だろうか?、A7、C10II &M300II は上手く鳴っているのだろうか?
気にかかる。
bO05
3月18日 『オートグラフ命』 の 斉藤さんと出会う。
平成3年の初夏。栃木県鹿沼市の親戚が家を新築し、電化製品一式を納品することになった。
(その頃の出水電器はごくごく普通の家電屋で、私も普通のオーディオマニアだった。)
何気ない会話の中で、お隣の斉藤さんもかなりのオーディオマニアだと言うことが解った。
そうと聴いたら黙って帰れない。
親戚から頼んでもらってオーディオルームを見せていただくことが出来たのだが、それがただの
オーディオルームではなかった。
ドアを開けてビックリしたのなんのって、正面にはタンノイ、オートグラフとJBL、4435がドーンと
鎮座ましましている。
後は言うまでもない。ガラード301ハンマートーン、当然アームはSME3012カートリッジは
オルトフォンSPUゴールド、それとデンオンDP3000,CDは当時タンノイとベストマッチングと言われた
ラックス、D500Sx、(直ぐ後にスチューダ、D−730に変更) それだけではない。
プリとパワーは上杉、マッキンC40&MC500,etc......。?MC500はその時あったかな???
更に驚いたのがオーディオルームの作りだ。波形天井に、スピーカーの台は基礎からスピーカーの形にして
コンクリートで出来ている。
当然の事ながらアナログプレーヤーの台も基礎からコンクリートで立ち上げてあるのだ。
このオーディオルームだけで家一軒建つくらいの代物だそうである。
奥様に言わせればビョーキだそうだが、ここまでとてつもないビョーキの人は見た事がない。
スピーカーもアンプも不自由のない斉藤さんの所に、さらにオートグラフを持ってきたオーディオ店があって
『このオートグラフは貴方に買って貰いたい』と言うのである。
お店の人が言うように、確かにオートグラフ命の斉藤さんにふさわしいスピーカーではある。
そのスピーカーこそタンノイ伝説の元祖とも言うべき代物だった。
ご存じの方も多いと思うが,故五味康祐氏が初めてオートグラフと巡り会い、感動のあまりソファーで片膝をくみ
唸っている?有名な写真のバックに写っているオートグラフその物なのだ。
そのオートグラフを手に入れた斉藤さんが何をやったかというと、オートグラフの為の2つ目のオーディオルームを
作ってしまった。
それも社屋を新築して、しかも重量鉄骨で、2階のスピーカーを置く床のコンクリートも1Mにしてしまったのである。
これほどまでオートグラフに惚れ込んだ斉藤さんの音だけに、それはそれは素晴らしい音であり、見事なまでに
調整しきった音である。
Hpでお聴かせできないのが残念でしょうがない。
例えば、コンセントの上に差した時と下に差した時では明らかに音が違う。そこまで音を追い込んであるのだ。
そしてこの斉藤さんとの出会いが、後に私がFASTの発売元になる事を決意した大きな要因となったのである。
それから6年近くたった97年(平成9年)2月1日、斉藤邸オーディオルームのアンプ専用回路の電気工事
に伺った時,持参したのがFASTタイプXと言うプロ機であった。
夜中から始まった試聴であったが途中から斉藤さんの様子が変わってきた。『畜生、この曲は鳴らないだろう。』と
言って次々とレコードやCDをかけ始めいつまでたっても終わらない。午前4時をすぎた事に気づき、斉藤さんは
『飛び上がるほど驚きました。』と言い、『完璧です。』と唸った。
そしてFAST発売元の話をしたら、『是非商品化して欲しいし、私も欲しい。』と言われ、2日後に注文を受けたのが
世界に1台のM500だった。
後日、M300の発売の時は『私が試聴して値段を決めてあげます。』と言われ、提示されたのが最低200万円
だったが、定価は59万8千円ですと言うと,そんな安くちゃダメですと随分と言われたものである。
しかし、[最高の音を手の届く価格で多くのオーディオファンにお届けしたい。]と言う、(株)ファストと
出水電器の基本的な考えは変わらない。
これ以上はとても書ききれないので、興味のある方はMJの99.06 P8〜13をご覧あれ。
この次は[アマデウスでの大論争顛末記U]。
004
真空管オーディオフェアーで出会ったMさんとAさん
3月15 Mさんと出会ったのは第4回真空管オーディオフェアーでの事だった。
かなりのマニアらしき人に色々と質問されて、技術の方に疎い私は返事に困ってしまった。
しかし決して意地悪で言っているのではない。『私は音が良いと聞けばどこへでも出かけるし、
音が良くなると言われることは全てやり尽くしてきたが、お宅のアンプはどうにも気にかかるので
一度ゆっくり試聴してみたい。』と言われ、後日当店に試聴に来られた。
そして内部配線を見て 『これはもっといい音になる。』と言われ、『この間かなり高額のものを
買ってしまったから、金が貯まり次第買うよ。』と言って帰られた。
翌年5月の連休にアンプを持参して自宅試聴をして頂いたら、即座に購入を決められ支払いもすると言われる。
しかし困ったことに、その時はC10,M300共にタイプII への変更中で納品には多少時間がかかりそうだった。
案の定、納品までには思いの外時間がかかり、私は胃が痛む想いをする事になった。
M300II が出来上がり納品できたときは、本当にホッとした事が昨日のことのように思い出される。
さて、肝心の音であるがこれが又とんでもないほど凄いのである。
20センチウーハーの小さな2ウエイスピーカーが上から下まで信じられないくらいのワイドレンジ
な鳴り方をするのだ。
スピーカーの足元もこれでもかこれでもかと言うくらいに振動対策がされている。
当然電源も専用の機器があり、フォノイコライザーも100万円以上、プリも100万以上、ケーブルも
ん10万である。だが機器が高額だから驚いたのではない。それらが見事にマッチして独自のサウンドを
作り出しているのである。 他に表現のしようがない。
現在はスーパーウーハーも追加され更に凄みのある音になっているらしい。
アンプも少し手を加えてあるとか。(実はMさんは弱電の技術者なのだ。)
更に良くなったMさんの音を聴いてみたいなぁ。
bO03
真空管オーディオフェアーで出会ったMさんとAさん
3月15 Aさんとは次の第5回真空管オーディオフェアーで出会った。
試聴会を終えてブースに帰った私の所へ初老の方が息せき切って駆け寄り『お宅ののアンプを買いたい。
このアンプなら私のキングダムも鳴るはずだ。』と言ってその場でご注文を頂き驚いた。
納品にお伺いした時は更に驚いた。 オーディオ歴50年,悠に5千万は注ぎ込んだと言われるだけに、
防音の施されたオーディオルームにはキングダムが鎮座し、中央には80センチスーパーウーハーがあり、
自作のキャリアも50年近いとの事で、様々なアンプが所狭しと置かれていたのである。
最後の道楽とキングダムを買ったは良いがどうしても低音が出ない。アンプを変えても、スーパーウーハーを
追加しても、チャンネルデバイダを使いマルチにしても、何をしても思うように鳴らない。
このスピーカーはこんな音しか出ないと諦めて9Wの真空管アンプで鳴らされていたが、FASTがカンタベリー15を
思いのままに鳴らしているのを聴き、飛び上がるほどの驚きと喜こびで即購入されのだった。
今は80センチスーパーウーハーは部屋の隅に片づけられている。
次はオートグラフ命の斉藤さん(MJ 99.6 P8〜13 に掲載。)とアマデウスでの大論争顛末記 II を書きたい。
アマデウスでの大論争顛末記
bO02
3月11日 近所に住まわれる I さんの事
一昨年の10月5日のことである。出来上がったばかりのFAST25周年記念発売のT1を鳴らしていたら、
通りがかりの人がフラリと店に入ってきた。そして「凄い音ですね。」と言って座ったきり動かれない。
あまりにも誉めらるので 「もうすぐ発売しますが予約しませんか?」と言ったら即OKの返事。
次に会ったら、「俺の友達に話したら買うと言っているからもう1台頼む。」との事。
聞けば無線の技術者で、以前はアンプの自作をするほどのマニアだったそうである。
しばらくオーディオから遠ざかっていたが、FASTの音を聞いて虫が騒ぎ出してしまったらしい。
それからの I さんの熱中ぶりが凄い。 当店に置いてあったアルテック604、300Bステレオアンプ、
そして今年に入り、ついにC10II とM300II まで買ってしまったのだ
驚くのはそれだけではない。元々が熱烈なオーディオファンである。
アルテック604から出てくる音ときたら今まで聞いたこともない音なのだ
「音が変わったよ。」と言われる度に聞きに行くのだが、その都度確実に良くなっているのだ。
どうもケーブルに秘密があるらしい。 そこいらへんのことは次の機会にふれたい。
bO01
3月8日 PMCのBB5をC10II&M300II バイアンプで鳴らされているFさん
音の追求と詰めに関しては人後に落ちないと言われるFさんである。
色んなメーカーと聴き比べてFASTを購入された。
その後エージングが進むにつれ、もっといい音が聴きたいと、今まで使用していたスピーカーの
フラッグシップモデル、BB5を購入されたのである。
そうそう大事なことを書き忘れるところだった。
Fさんは奥様も大のオーディオファンと言う大変幸せな方なのだ。
今回、幸いにしてBB5のセッティングに立ち会うことが出来た。
お店の方とセッティングの方と3人で3時間程かけて調整が行われたのだが、やはりプロは違う。
スピーカーのセッティングでは熱研のシートを下に敷いたら低域がグッと締まったのには驚いた。
ほぼ調整が終わり、最後にきつめの高域の調整の時、CDのインシュレーターの下に小さな円柱の
インシュレーターを追加したところ高域のうるささがピッタリと収まった。
こんなに鮮やかに決まることも珍しいのではないだろうかと思うくらい見事だった。
皆で「オー」と声を上げて驚いた。
ともかく,セッティングの方の凄腕に脱帽!!!
その後、CDを変えるごとにその見事な音に皆で顔を見合わせてしっまった。
元々凄い実力を持っているBB5をC10II とM300II 2台のバイアンプで鳴らしたのだ
からたまらない。
B&Wの801とキングダムをC10II とM300II バイアンプで鳴らした時の素晴らしい
音の事を聞いてはいたが、こんな感じなのだろうか?
困ったことに私もこのスピーカーが欲しくなってしまったが、今は買えないし置く場所もない。
でも欲しい、どうしよう・・・・・・。
5月13日追加
前にも書いた通りFさんは音の追求に大変な努力をされている。
BB5がだいぶ落ち着いてきた頃、前々から話していた専用回路を薦めてみたら大変乗り気で
直ぐにでもと言うことになり、3月31日にアナログとデジタル用2回路を増設した。
配線工事後、一聴して音のグレードが上がったのが解り、Fさんは大満足だった。
それからは日に日に音が良くなり、オーディオ大好きの奥様は毎朝6時前からCDを取っ替え
引っ替え聴いていらっしゃるとか。
ともかく、今までとは全然音が違うし、それまで出ていなかった音がハッキリ聞こえ、音の張りも艶も
切れも何もかも段違いだと大喜びである。
今でも時々、更に音が良くなったと電話を頂く。
ともかく、BB5は信じられない程良く鳴っているそうである。 私も7月頃には聴きに行きたいと思っ
ている。
根気よく bO01 まで読まれた方に敬意を表し、何回か書いている専用回路のことを少し詳しく書きたい。
(オーディオ用の専用回路については、私はいちマニアの頃から10数年来一貫して主張している)
何事もそうだが、基本というか基礎というか、決して手を抜いてはいけないことがある。
オーディオにおける電源も基本の基本、基礎の基礎だと思う。
コンセントからのテーブルタップや電源ケーブルを変えて音が変わるなら、コンセントまでの配線ケーブル
を変えればもっと変わるのは自明の理である。巷で売られているテーブルタップや電源ケーブル
より遙かに安く効果絶大、ビックリされること請け合いである!!!。
※ 専用回路は分電盤の最初の安全ブレーカーの黒相と赤相からCV8スケアーでの配線を薦めます。
CVは電圧降下が少ない配線材です。
コストを気にしなければ高額のオーディオ用ケーブルで屋内配線に使えるものもあるそうです。
(黒相&赤相=単相3線の黒い線と赤い線のこと、白はアース)
※ 工事は隠蔽方式をお薦めします。よほどやりづらくない限り、壁や天井は傷めません。